タグ : 悪夢

破られた1ドル札

今日、シムケントから

国境を越えてウズベキスタンを目指す


最近の移動は専ら早朝が多い

というのも、日が高くなると

暑くてとてもバックパックを背負って

歩く気になれない


5時に起床して

トイレの蛇口を捻り頭を洗って

(宿にシャワーがない…)

6時に宿を出る


バスで旧バスターミナル(アフタバグザール)に

向かい、ここからマルシュでウズベキスタン国境

チェルニャイフカに向かう


7時にバスターミナルに着いたけど

なかなかマルシュがいっぱいにならず

8時にようやく出発


ウズベクとの国境はだいぶ混沌としてる

両替商に商店、タクシーに客引き

手持ちのカザフスタンテンゲが余っていたので

ウズベク入国前にウズベクソムに両替を


1テンゲ17.3ソム

1ドル2500ソムなのでレートはまぁまぁ


噂に聞く超めんどくさい関税審査を終えて


晴れてウズベキスタンに入国!


やっと、やっとここまで来た

中央アジアの最後の国ウズベキスタン

サマルカンドなんて名前聞いただけで

わくわくするよね


とりあえず、国境からタシケントを目指すために

声をかけてきたタクシーに乗り込む

↑ここからが悪夢の始まり


まず値段交渉

いくらと聞いても中々値段を教えてくれない

何度か聞き直すと指を5本立てた


ダラー?


頷く


どれくらい距離があるかもわからないが

とりあえず値切る

3ドルじゃだめ?


OK、OK


そういって彼は僕を車に乗せた

彼の名前は忘れたけど、仮にマイケル(以下マ)としておく


暫く走るとマイケルが電話をかけだした

そんで、僕が替われと

とりあえず電話に出ると女性の声

マイケルのシスターらしい(以下シ)

マイケルシスターは英語が堪能で

色々めんどくさいことを聞いてくる


シ:タシュケント市内を案内したいんだけど、どう?


僕:結構です


シ:なぜ?私たちが怖いの?


Do you afraid?が彼女の口癖

この後もこの単語を連発

これがすごい癇に障る(笑)


僕:今日サマルカンドに向かうんです


シ:そうなの、列車で?


僕:そうです、だからタシケント駅に向かってます


もちろん、今日サマルカンドに向かうなんて嘘

面倒臭そうなのとは関わりたくない

でもね、そんな電話してたらタクシー停まって

一人の女性が乗ってきた…


マ:マイシスター(片言英語)


マジうぜー

マイケルそれはうざいぜ、マジで


シ:さっきの話だけど、列車は高わよ

私たちのタクシーでサマルカンドまで行って

サマルカンドを案内してあげる

そのほうが安上がりよ


僕:列車いくらなの?


シ:おそらく300ドルよ


うんな訳ねーだろ、ばか(笑)

300ドルの列車とか日本でも早々聞かないわ


シ:サマルカンドの後はタシケントに戻ってくる?


僕:いや、ブハラとヒヴァにいくよ


シ:そこは良くないわよ、サマルカンドはハラショーだけど

ブハラとヒヴァはノットハラショーよ

サマルカンドだけで十分よ

私たちが連れて行ってあげるわ

私たちが怖い?


意味が解らない

もうほんとに疲れてきた


僕:僕は列車に乗りたいんです


シ:わかったわ、でも列車の切符買うのロシア語が出来ないと

難しいから手伝ってあげるわ

後、列車の出発は夕方よ、夕方まで町を案内しましょうか?


僕:町もみたいけど、ウズベクソムをもってないから

両替しないといけないんです


シ:じゃ両替が先ね

列車の切符はソムじゃないと買えないわ


そんでタクシーは道端で停まり

両替の場所へ

小さなバザールの一角って感じ


そこで普通に野菜売ってるばばぁにマイケルが話しかけて

ばばぁは電卓で1ドル2000ソムのレートを提示してきた

…それ低すぎでしょ

1ドル2500ソムはいけるはず

2500ソムを電卓で打ち直す


でも、そんなの無理みたいな顔をされる

マイケルもそれは無いみたいな


事実、公式レートは1ドル2000ソムで正しい

でも、この国には闇レートってのが

存在して公式レートより良い金額で

両替が出来る(違法だけど)

それだけ、国が提示してるレートより

国内でのドルの価値は高い


こっちは2500から折れる気はないので

交渉は決裂した


マ:2500なんて無理に決まってるだろ


シ:そうよ、なぜ両替しなかったの?


僕:カザフスタンのレートは2500だった


シ:それはカザフスタンがテンゲ意外に

ドルもユーロも使えるからよ

ウズベクではドルは使えないわ

だから、ドルの価値が低いの


あっそ…

もうこいつらの言う事何も信用できんわ


30分くらいかけてようやくタシケント駅に到着


チケットを買いに行きましょうと

チケット売り場へ向かう


こいつらはバカなのか?

俺はソム持ってない→チケット買えない


なぜ今チケット売り場に連れてこられた?…(笑)


僕:ソム持ってないけど


マ:おぁー…


結局駅前で両替商を捕まえて両替交渉

1ドル2000ソムの提示にまたも交渉決裂


シ:何がしたいの?どうしたいの?


…まずはお前らに消えてもらいたい

俺一人で出来るから

チケット買うくらい余裕だから


僕:もう、大丈夫です。あとは一人で


英語あんまりできないからうまく伝わってないみたい


シ:何?


僕:…とりあえず、休みたい


近くのベンチに座ること10分くらい

ようやく彼らが動いた


シ:あとは一人で大丈夫なのね?

私たちはもう行くわ


僕:OK


マ:マネー


3ドルを渡す


二人してスゲー顔しやがった

それが客に見せる顔か…


マ:ノー、30ドル


この瞬間、もう糸が切れた

暑さとウザさでもう駄目だったみたい

こっからは一切の愛想笑いなし(笑)


僕:あ?お前3ドルでOKって言ったじゃん


マ:ノー、ノー、30ドルだ


シ:そうよ、3ドルなんて安すぎるわ


僕:でも、こいつは3ドルでOKって言ったよ

俺がいくらだって聞いたら5ドルって言ってきたから

3ドルにしろって言ったらOKっていった

だから、3ドルしか払わん


シ:彼は英語ができないのよ

あなたもわかるでしょ


僕:でもこいつは3ドルでOKって言った


シ:彼は英語ができないの、

なんで私に値段のこと聞いてくれなかったの?


僕:いや、こいつは3ドルでOKって言ったし

お前は何でおれに金額のことを聞かなかったんだよ?

なんで?兄貴が英語出来ないのわかってんなら聞けよ


シ:あなたが聞いてくれればよかったんじゃない

それに、3ドルだなんて何も買えないわ


僕:何も買えない?水くらい買えるだろ


シ:ウズベキスタンでペットボトルは高いのよ

3ドルじゃ何も買えないわ


思わず笑ってしまった

そんなに金が欲しいか

一生言ってろ


辺りを見渡したら小さな商店があったので

ちょっと待ってろと言って商店で水の値段を聞いてきた


僕:水買えるじゃねぇか


シ:で、でも、3ドルじゃ大したものを買えないの

タクシー代は30ドルよ


マ:1ドル札なんてな、ウズベキスタンじゃ大した価値無いんだよ


彼はそういって1ドル札をびりびりに引き千切った


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↑無残に破られた1ドル札

まぁ僕のじゃないからいいけど


マ:もうドルじゃなくていいよ

ウズベクソムで払えよ37500


…ちょっとまって、めっちゃ安くなってるー

まぁ、でも払う気はないけど


僕:ソム持ってないし

てか、両替させてよ


このままじゃ埒が明かない


どうしよう…

とりあえず、両替って言って

とぼとぼと歩き出した


押してもダメなら引いてみるか…


道端に座り込む

顔を埋めてうんこ座り


シ:どうしたの?なんでないてるの?


返事はしない

もちろん涙も出ていない


シ:どうしたの?なんで泣いてるの?


どうしたのって、お前らのせいだよ


シ:どうしたの?何がしてほしい?


早くどっかいいけ

返事はしない


マ:・・・・・・・・・・・・・もういい、行こう…


おっ


シ:え、でも…


マ:こいつはダメだ


思わず笑みが零れる


そんで、彼らは帰って行った






勝った!!!


長かった駅前での死闘約1時間

やっと終わった

これほど勝利を実感したことはない


3ドルしか払ってない


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

勝利のビールを思わず


その後、近づいてきたおっちゃんに

両替の話を持ち掛け

無事1ドル2500ソムで100ドルを両替

翌日のサマルカンド行きの列車のチケットも難なく取れて

今日はサマルカンド駅に併設してるホテルに泊まります

←ちゃんと滞在登録書でます


さて、明日の移動に備えて寝るとしよう

・・・今日、タクの運ちゃんと戦っただけだ・・・


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